不整脈についてお答えします
Q1:健康診断で不整脈を指摘されましたが症状が全くなければ放置しておいていいでしょうか?
A1:心臓は1日に約10万回の収縮・拡張を規則正しく繰り返していますが、時に不規則になることがあり、その状態を総称して不整脈と呼んでいます。いろ いろな種類がありますが、その多くは心配したり、病気と考えたりする必要はありませんが、治療の必要性は症状のある・なしによって決まる訳ではありませ ん。心電図や24時間心電計(ホルター心電計)を用いて検査したり、心エコーや運動負荷心電図を用いて検査したりすることによってはじめて方針が決まるこ ともあります。
Q2:心房細動といわれましたがどういう病気ですか?
A2:心臓の拍動がまったく不規則になってしまう状態で、その原因として高血圧、心筋梗塞、弁膜症などがありますが、はっきりとした原因がわからないこと も多くあります。一般的には急ぐ必要はありませんが、動悸症状の原因となったり、将来的に心不全になったり、さらに脳梗塞の原因となったりすることがあり ますので、専門医に受診して相談すべきであると考えます。
Q3:不整脈の治療のためにペースメーカーが必要といわれましたがなるべく入れたくありません。他によい方法はないでしょうか?
A3:ペースメーカーは、それを入れないと意識を失ったり、めまいを起こしたり、さらに心不全となったりする恐れが強い時に使用しますが、一般的にはペースメーカーに代わる治療法では効果が乏しいと考えられます。